サンティアゴ・ピエロッティのプレースタイル

昨季アルゼンチンのコロンからレッチェに加入したサンティアゴ・ピエロッティ。彼はアルゼンチン時代にユリアン・ドラクスラーと比較されてきたという。

プロで見れば足は遅い方で、ゆえにドリブル突破は得意とは言えない。データサイトFBref.comによれば、20節終了時点でのピエロッティのドリブル突破成功率は30.8%でチームで下から3番目の数字となっている。

それでは何が得意なのかと言えば、パワーを活かしたセンター3レーンでのプレーである。

184cm・83kgと重量級のピエロッティは、パワーを活かした推進力あるドリブルを持つ。引いた相手を崩すことはできなくとも、強引に距離を稼いで相手を押し込めるのは大きな武器だ。こうしたドリブルは、アウトサイドレーンよりもセンター3レーンでより活きる。

 

〈FBref.comより、20節終了時点でのスタッツ〉

  • プログレッシブ(縦方向の前進)キャリー数:24(チーム内3位
  • 90分あたりキャリーによるペナルティエリア侵入数:1.25(チーム内2位

 

さらに、オフ・ザ・ボールでもピエロッティはさかんにゴール前に進出する。これはクロスやロングボールのターゲットになるためで、持ち前のフィジカルを活かしてボールをキープし、時間を作る。

 

↓ フィジカルの強さを活かしてアシストした場面

 

また、逆サイドからクロスが上がってくる場面では積極的にゴール前に飛び込んでターゲットになる。恵まれた体格から空中戦にも強く、よきクロスターゲットとなる。

アルゼンチン時代には巧みなラインブレイクから得点もしていて、ラストパスの引き出し手として優秀なプレーヤーだ。

 

また、非保持時の献身性もピエロッティの魅力で、献身的にプレスバックしてサイドバックをサポートし、また敵陣へと繰り出していく。プレッシングにも労を惜しまないその姿勢は、残留を争うクラブにとっては理想のプロフィールだろう。

FBref.comより、ピエロッティを5大リーグのウインガーと比較したときのパーセンタイル。守備に関するスタッツは軒並み高数値だ。

 

優れた持久力とパワーを武器にピッチの縦幅をカバーし、献身的な守備とターゲット性能、推進力でチームに貢献するピエロッティ。古くからある言い方でいえば「ワーキングウインガー」ということになるだろう。

WG分類マトリックス上では「ターゲットWG」に位置付けたい。

シーズン途中に新監督に就任したマルコ・ジャンパオロは、4-3-3をスタートとしながらも両ウイングを中央に絞らせシャドー化させるシステムを採用している。

このタスクはピエロッティの武器とぴったり合致していて、ハマり役となっている。1トップのニコラ・クルストビッチがさかんに定位置を離れる傾向にあるだけに、ピエロッティのターゲット性能は補完性抜群だ。

決して派手ではないが、レッチェの戦術上の陰のキーマンである。

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