昨季アルゼンチンのコロンからレッチェに加入したサンティアゴ・ピエロッティ。彼はアルゼンチン時代にユリアン・ドラクスラーと比較されてきたという。
プロで見れば足は遅い方で、ゆえにドリブル突破は得意とは言えない。データサイトFBref.comによれば、20節終了時点でのピエロッティのドリブル突破成功率は30.8%でチームで下から3番目の数字となっている。
それでは何が得意なのかと言えば、パワーを活かしたセンター3レーンでのプレーである。
184cm・83kgと重量級のピエロッティは、パワーを活かした推進力あるドリブルを持つ。引いた相手を崩すことはできなくとも、強引に距離を稼いで相手を押し込めるのは大きな武器だ。こうしたドリブルは、アウトサイドレーンよりもセンター3レーンでより活きる。
〈FBref.comより、20節終了時点でのスタッツ〉
- プログレッシブ(縦方向の前進)キャリー数:24(チーム内3位)
- 90分あたりキャリーによるペナルティエリア侵入数:1.25(チーム内2位)
さらに、オフ・ザ・ボールでもピエロッティはさかんにゴール前に進出する。これはクロスやロングボールのターゲットになるためで、持ち前のフィジカルを活かしてボールをキープし、時間を作る。
↓ フィジカルの強さを活かしてアシストした場面
😍😍😍 Un 𝙂𝙤𝙤𝙤𝙤𝙇 Pazzesco !!!
Esecuzione straordinaria di Krstovic su assist del subentrato Pierotti #avantilecce #LecceMonza #SerieATIM pic.twitter.com/crZ3IP3AOg
— U.S. Lecce (@OfficialUSLecce) April 28, 2024
⌛️🥵 Sansoneeee! #LecceEmpoli 1-0 pic.twitter.com/wAzDznnb0p
— Lega Serie A (@SerieA) April 14, 2024
また、逆サイドからクロスが上がってくる場面では積極的にゴール前に飛び込んでターゲットになる。恵まれた体格から空中戦にも強く、よきクロスターゲットとなる。
アルゼンチン時代には巧みなラインブレイクから得点もしていて、ラストパスの引き出し手として優秀なプレーヤーだ。
Antonino Gallo with a perfect cross for Santiago Pierotti 🆙#LecceEmpoli pic.twitter.com/FHgYmswcCg
— Lega Serie A (@SerieA_EN) November 9, 2024
また、非保持時の献身性もピエロッティの魅力で、献身的にプレスバックしてサイドバックをサポートし、また敵陣へと繰り出していく。プレッシングにも労を惜しまないその姿勢は、残留を争うクラブにとっては理想のプロフィールだろう。

優れた持久力とパワーを武器にピッチの縦幅をカバーし、献身的な守備とターゲット性能、推進力でチームに貢献するピエロッティ。古くからある言い方でいえば「ワーキングウインガー」ということになるだろう。
WG分類マトリックス上では「ターゲットWG」に位置付けたい。
シーズン途中に新監督に就任したマルコ・ジャンパオロは、4-3-3をスタートとしながらも両ウイングを中央に絞らせシャドー化させるシステムを採用している。
このタスクはピエロッティの武器とぴったり合致していて、ハマり役となっている。1トップのニコラ・クルストビッチがさかんに定位置を離れる傾向にあるだけに、ピエロッティのターゲット性能は補完性抜群だ。
決して派手ではないが、レッチェの戦術上の陰のキーマンである。