フロリアン・トバン【プレースタイル詳解】

マルセイユ時代にブレイクし、2018ワールドカップの優勝メンバーとなるなどワールドクラスのアタッカーとして活躍したフロリアン・トバン。大ケガを機にパフォーマンスを落とし一時メキシコでプレーしていたが、一昨季にウディネーゼに加入してから大復活。今季からキャプテンに就任するなどクラブの顔となっている。

ウディネーゼでは2トップの一角としてプレーするトバンは、もともと右ウインガーとしてプレーしていた。現在でもサイドを起点とするプレースタイルは変わっていない。あくまでも非保持時のポジションが2トップの一角なだけで、右サイドを起点に自由に動き、運ぶ局面から崩す局面まで攻撃のタクトを振るっている。

SofaScoreより、今季のトバンのヒートマップ。右サイドを起点としていることがよくわかる。

 

テクニックレベルが高いアタッカーであるトバンは、右サイドから左足でカットインしつつパス、ドリブル、味方との連携を駆使しながらチャンスメイクしていく。

何をやらせてもクオリティが高く、相手からしたらどの選択肢も警戒しなければならないのが厄介だ。

 

〈FBref.comより、32節終了時点でのスタッツ〉

  • ペナルティエリア外から通したクロス数:20(セリエA5位
  • アシスト期待値:4.7(セリエA6位
  • ドリブル突破成功数:39(セリエA7位
  • プログレッシブ(縦方向の前進)キャリー数:92(セリエA9位
  • キャリーによるペナルティエリア侵入数:34(セリエA10位

 

キック精度の高さはアウトサイドからのクロスボールやプレースキックなどに活用される。

パワーがないためミドルシュートは得意ではないけれど、やわらかいボールを蹴れるのは彼の強み。味方の状況や相手のポジションに応じて空間を使ったパスを通すこともでき、と選択肢が豊富だ。

 

前述のとおりミドルシュートは得意ではないため、ペナルティエリア内に入っていっての得点が多い。

爆発的なスピードがない分緩急を活かしたドリブルで相手を幻惑し、ペナルティエリア内に入っていってフィニッシュに持ち込む。

また、クロスボールに飛び込んで合わせるなどストライカー的な動きができるのもトバンの得点力の秘訣。司令塔タイプながら使われる役にもなれるのは高評価ポイントだ。

understat.comより、トバンのゴールに関してシュートを打った位置をピッチ上にプロットし期待値の大きさを円で表したもの。ほとんどがゴール前から放たれた期待値の大きな得点であることが特徴的だ。ゴール前へ侵入していくセンスが良く表れている。

 

得点からチャンスメイクまで、攻撃のすべてを司るウディネのキング。WG分類マトリックス上の「マスターWG」に分類されるべきプレーヤーだろう。

ウディネーゼ最大のキーマンとしてトバンのプレーに注目だ。

 

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