アッサン・ディアオ【プレースタイル詳解】

セネガルで生まれ、移住先のスペインで育ったアッサン・ディアオ。ベティスで頭角を現しかけていたところを今冬コモに引き抜かれ、イタリアに活躍の場を移している。

冬のマーケットで新加入したディアオだが、加入後13試合で6ゴールを記録し、すでにチームトップタイの得点数となっている。

高い得点力を武器にするディアオ。その秘訣は何なのか。

まず、シュートがうまい。点とるんだから当たり前だ。でも、利き足の右足だけでなく、左足でもいいシュートを飛ばすのは普通じゃない。移籍後初ゴールは、名手メニャンから左足で奪ったものだ。

 

でもそれ以上に凄いのは、点が取れるエリアに入っていく嗅覚のほうだ。

ディアオは自ら突破してフィニッシュに持ち込むよりも、味方からのラストパスを引き出してそれを得点に昇華させるプレーにこそ強みを持つ。

瞬間的に開いた相手DFラインのギャップを鋭利に突くランニング、逆サイドからクロスに飛び込むスペースアタック。いずれにしても、使われるのがうまいオフ・ザ・ボーラーである。だから、彼はWG分類マトリックス上の「ターゲットWG」に分類するのがいいだろう。

understat.comより、ディアオの得点に関してシュートを打った位置をピッチ上にプロットし、期待値の大きさを円で表したもの。ほとんどゴールエリア幅からシュートが放たれていることが特徴的。ウインガーなのにそのエリアに入ってこれていることにこそ、彼の凄さがある。

 

ディアオはサイズがあるため、相手SBを相手に起点を設けることも可能。相手を背負いながらボールを受けたり、相手が前に出てくるのを利用して入れ替わって突破したりと、ポストマンとしてのセンスも持つ

さらに、スプリント能力も高くて、伸びのあるランで相手を置き去りにできる。

彼がすごいのはただスピードだけに頼るのではなく、すでに緩急交えたギアチェンジを体得しているところ。相手の足を止めておいてからの急加速によって相手と入れ替わる感覚をすでに持っている。

狭いスペースを打開するほどの繊細なボールタッチやアジリティは持っていないけど、オープンスペースで彼を止めるのは容易ではないだろう。

 

若干19歳にして加入後すぐにコモの得点源として重要な戦力となり、3月シリーズではセネガル代表デビューも果たしたディアオ。注目度がぐんぐん上がっているライジングスターだ。

使われる役回りだけでなく、発信役としてチャンスメイクも高次元にこなせるようになれば完成度の高いアタッカーになれるだろう。

将来性のある期待の若手ウインガーである。

 

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