サッスオーロ3季目、アレッシオ・ディオニージの哲学を読み解く【チーム戦術詳解】

いまは世界的名将となったロベルト・デゼルビのもと、2季連続で7強に次ぐ8位となりセリエA中堅クラブを引っ張る存在となったサッスオーロ。しかしながら、デゼルビの後任となったアレッシオ・ディオニージは、11位→13位→15位(23-24 17節現在)とクラブを次のステップに進められずにいる。

ディオニージ就任後、特に今季と昨季は下位クラブとの対戦ではことごとく苦戦し勝率が低い。かと思えばそこそこの頻度で大物喰いをやってのけて見せる。今季優勝争いを演じているユベントスとインテルを連破した5節・6節が象徴的だ。

この不安定さ、というよりよく分からなさとは何なのか。その謎を解くカギは、ディオニージの思想にある。多分。試合を見ていてそう感じる。

というわけで、今回はサッスオーロの戦術とは、その奥にあるディオニージの哲学とは何なのかに迫っていきたい。

 

 

スカッド

戦術を見ていく前に、今季のサッスオーロのスカッドをざっと見ていきたい。

GKは実力者クラーニョが加わったものの、相変わらずコンシーリが正守護神として君臨している。

CBはクロアチア代表エルリッチが核で、相方の座をルアンフェラーリが分け合う形。夏の新戦力で開幕スタメンを飾ったヴィーティは低調なパフォーマンスで信頼を失ったまま負傷離脱中だ。

サイドバックは右のトリャンが不動で、左はビーニャを軸としつつペデルセンも途中出場をメインに14試合に出場している。ちなみに、ビーニャが負傷離脱した15節以降ではトリャンが左、ペデルセンが右とサイドを入れ替えて出場中だ。

中盤はシーズン序盤は3センターを採用していたものの、マキシム・ロペスの退団を機に2ボランチ+トップ下の形に。そこから試行錯誤を繰り返してきた。その中でも完全に軸なのが新戦力ボロカで、高質なレジスタかつ防波堤としてもはや替えが効かない。彼の相方にマテウス・エンヒキが、トップ下にトルストフェットが並ぶ形がここ数試合の構成で、エンヒキが負傷離脱していた期間にはバイラミをトップ下に、トルストフェットをボランチに置いた4-2-3-1がメインになっていた。彼らと比較すると守備的なキャラクターのラシッチ、ローマから加入した技巧派ヴォルパートらも貴重な交替カードとなっている。

ウイングはベラルディロリエンテというビッグクラブもうらやむリーグ屈指のコンビが核だが、ベラルディに負傷が多く、ベテランのドゥフレル、新戦力のカスティジェホ、若手ドリブラーのセイデらが出番を分け合いながら埋め合わせている。

1トップはここまで6ゴールのピナモンティが不動。昨季フロジノーネを優勝に導いた新戦力ムラッティエリが彼に代わって途中から登場するのが定番となっている。

 

 

縦に速く、そのために引き込む

ディオニージがやりたいことを先に説明してしまうと、「縦に速い攻撃を仕掛けたい」である。ディオニージ就任初年度のいつかのSoccer Kingで、伊東さんが「デゼルビと比べると縦に速くなった」と言っていた。すぐさまディオニージのフットボールの本質を見抜いてしまっていたのである。恐ろしい。

縦に速いアタックを実現したいディオニージは、その準備段階として相手を自陣に引き込むことを重視する。この思想はビルドアップにも、非保持局面にも通底している。

相手を引き込み、陣形を広げ、広がったスペースを縦に切り裂く。これがディオニージのやりたいフットボールである。ちなみに、この「切り裂く」タスクと強みがマッチし大ブレイクしたのが現インテルのダビデ・フラッテージであった。

それでは、この思想は実際にどのように運用され、なぜうまくいっていないのか。各局面ごとに詳しくみていきたい。

 

 

運ぶ局面

サッスオーロのビルドアップ時の配置は4-2-4。サイドバックもセンターバックと平行になるくらいに低い位置にとどまり、最終列を形成する。この4枚で横にボールを動かし、相手のプレッシングを誘っておびき出そうとする。

ボロカ&エンヒキの2ボランチは最終列と近い位置を保ってサポートする。相手が2トップの場合にはレジスタ役がCBの間に降りるサリーダ・ラボルピアーナによって3バックを形成し、数的優位を確保するのが原則だ。どちらがレジスタ役を担うかは状況次第で、入れ替わり立ち替わりで相手に的を絞らせない連携がいい。

ここにコンシーリを含めた7枚がビルドアップ部隊だ。

一方、2列目+1トップの4枚が前線でフラットな並びに。相手最終ラインをくぎ付けにし、プレッシング部隊との分断を図る。

狙い通り相手が前に出てきたら、フィードによって一気にひっくり返すことを狙う。この時ターゲットになるのは空中戦を苦手としているピナモンティではなく(FBref.comによると空中戦勝率は30.1%)、189cmと長身頑健なトップ下のトルストフェットだ。ここら辺の関係性は、昨季のラツィオにおけるインモービレとミリンコビッチ=サビッチのそれに似ている。

ここで少しデータを見てみたい(※引用はFBref.comより。以下も断りがない限り同様)。

 

  • ショートパス総数:2847(セリエA14位)
  • ミドルパス総数:3032(セリエA13位)
  • ロングパス総数:1278(セリエA4位
  • 総パス数に占めるロングパスの割合:21.6%(セリエA3位

 

このように、サッスオーロはセリエAで見てもトップレベルのロングボール比率を誇っている。前述のように、相手のプレスを引き込んでから、空いたスペースを一気に攻略するためロングボールを用いるからだ。

それでは、ロングボールの供給者は誰なのか。

今季のサッスオーロのロングボール数トップ5。コンシーリが2位以下にダブルスコアをつける結果となっている。

このように、サッスオーロにおける前線への配球役はGKコンシーリが担っている。最終ライン4人で横にボールを動かし、相手が出てきたらフリーのコンシーリに預けて長いボールを放らせるのである。

ここで、GKに関するサッスオーロのデータを見てみたい。

 

  • パス総数に占めるロングフィード率:41.8%(セリエA4位
  • ゴールキック総数に占めるロングフィード率:27.0%(セリエA15位
  • ゴールキック平均距離:25.4m(セリエA16位

 

サッスオーロのGK(≒コンシーリ)は、キックの平均距離が長い。しかし一方で、ゴールキックに関してはショートパスから始めることがほとんどである。というのがこのデータから読み取れることだ。

いきなり長いボールを放り込むのではなく、まずは短いパスをつないで相手を引き付けてからひっくりかえそうというチームの狙いがよく出たデータであるといえる。

 

しかしながら、この前進はあまりうまくいっているとはいいがたい。

原因はいくつかある。1つは、相手を十分に引き付けられていないのにコンシーリがロングボールを放ってしまうことだ。相手を自陣に引き付けることはリスクを伴うためさじ加減は難しいが、ここの読み取りをコンシーリに任せることが正しいのかは疑問符が付く。

また、CB2枚のビルドアップにそこまで安定感がないため心理的にリスクを負いづらいことも大きいのだと思う。適切な配置を仕込めていないため、最終ラインでのボール回しは不安定なものとなってしまっている。

 

↓ ビルドアップのミスから喫した失点シーン

 

加えて、せっかくロングボールを放ってトルストフェットが競り勝っても、回収役がいないことが多々ある。前述のように、2ボランチはともに最終ラインに近い位置をとるため、前線に張るトルストフェットとの距離は遠くなる。そのため、セカンドボール回収に間に合わないことが多く見受けられる。ウイングが移動して回収に回ることが多いが、横からの移動になるため難易度は高い。

 

というわけで、コンシーリからのロングフィードがメインの前進手段と位置付けられているにもかかわらず、ビルドアップがうまくいくのはむしサイドバックにいい状態でボールが入ったタイミングとなっている。

サイドバックから見て縦方向で待っているウイングの足元にボールが届くと、崩しの局面に移行する。あるいは左サイドのビーニャは運ぶドリブルに優れており、空洞化した中盤を一気に持ち上がって前進する場面が多くみられる。

 

↓ ビーニャの運ぶドリブルから生まれた得点シーン。

 

 

崩す局面

崩しの局面でカギを握るのは、ベラルディロリエンテの2枚看板だ。前述のとおり、サイドバックが前向きにボールを持ったら1列前のウイングに縦パスを預けて攻撃のスイッチを入れる。下のデータを見ても、いかに彼らが縦パスの目的地となっているかがわかるだろう。

 

〈縦パスレシーブ数〉

  • ロリエンテ:129(セリエA2位タイ
  • ベラルディ:105(セリエA13位タイ

 

ボールを引き取った彼らは、仕掛けながらチャンスを作っていく。相手のプレスを打開し、スピードに乗った状態での崩しでは、彼らが単独でフィニッシュに至る、あるいは味方のタイミングに合わせて放つラストパスで攻撃が完結する場面も少なくない。

相手に引かれたときにも彼ら2人が崩しの核となる。

ロリエンテとベラルディはそれぞれ特徴が異なる。それはデータにも表れている。

FBref.comのSCAというデータを見てみたい。SCAとはShot-Creating Actionsの略で、フィニッシュにつながったアクションを集計したものだ。

 

〈SCA(オープンプレーでのパス)総数〉

  • ベラルディ:42(セリエA9位タイ

 

〈SCA(ドリブル突破)総数〉

  • ロリエンテ:8(セリエA5位タイ

 

ベラルディはボールを持てば、相手に向かって仕掛けつつ時間を作り、縦へのランニングを促す。そうして後ろから追い越してくる選手の足元に絶品のラストパスを届ける。バイラミ、マテウス・エンヒキ、トリャンをはじめサッスオーロには縦のスペースアタックを得意とする選手が多くおり、これが彼の特性を引き出してもいる。彼らをおとりに使った仕掛けもお手の物だ。

ロリエンテはスピード豊かなドリブラーで、カウンターにおいて急先鋒となるのも彼だ。相手に引かれても細かいステップと急加速で相手を抜くことができ、

  • ドリブル突破試行数:61(セリエA4位タイ
  • ドリブル突破成功数:29(セリエA6位
  • 縦方向のキャリー数:63(セリエA4位タイ

とデータから見てもリーグ屈指の仕掛け人である。

 

さらに、彼らはともに味方を使うのがうまい。自分に相手が釣られたら、引きつけながらボールをリリースすることでより状態がいい味方を巧みに使う。そのため、彼らとコンビを組むサイドバックがいい状態でボールを持ちやすく、結果としてサイドバックのアシスト数が多くなっている。

  • トリャン:5アシスト(セリエA3位タイ、サイドバックとしては単独トップ)
  • ビーニャ:3アシスト(サイドバックとしては6位タイ)

 

さらにベラルディ、ロリエンテともにミドルシューターでもあり、得点力も高いのだから相手からしたら厄介だ。

 

↓ インテルを沈めたベラルディのゴラッソ

 

ぶっちゃけ言ってしまうと、サッスオーロにはチームとしての崩しの形は仕込まれていない。4-4-2に近い配置となることから細かいパスによる連携から中央を割るような攻撃は見られない。4-4-2はボール保持には適さないというのは、もはや使い古された言説だ。

ゆえに、両ウイングとサイドバックのシンプルな連携が崩しのキモだ。このようなシンプルな構造になっていながら、

  • ゴール数:24(セリエA8位

欧州カップ戦争いを演じているクラブに次ぐ得点数を誇っているのは、ひとえに各選手の能力値の高さゆえだ。

両ウインガーとサイドバックのチャンスメイク能力はもちろんのこと、トルストフェットやマテウス・エンヒキなど、後方からゴール前に飛び込みターゲット役をこなせる選手たちがサイドからのラストパスを得点に昇華させていることも見逃せない。

 

さらに、各選手のボールを守る能力の高さも言及しないわけにはいかない。

サッスオーロは

  • ドリブル突破成功率:49.1%(セリエAトップ

とドリブル突破の成功率がセリエAトップとなっている。

ロリエンテの47.5%というドリブル突破成功率はウインガーとしては非常に高い水準である。が、クラブとしての高数値をけん引しているのはむしろ中盤の選手たちだ。

 

  • ボロカ:81.8%(セリエA4位
  • バイラミ:57.1%
  • ラシッチ:50.0%
  • マテウス・エンヒキ:50.0%
  • カスティジェホ:46.7%
  • ヴォルパート:44.4%
  • トリャン:54.5%

 

前述のように、サッスオーロはそこまで配置が整っておらず、そもそもベースがパスコースが作りにくい4-4-2に近い布陣なため、パスを出せる先がなくて困る!という場面が試合中に出てくる。そういった場面で、ひとつ相手を剥がして局面を打開できる選手がそろっている。これが、チームとしての欠陥を覆い隠してくれている側面は大きい。

特にボロカは注目だ。ドリブル突破成功率81.8%はセリエA4位の驚異的な数字で、なおかつトップ10の選手たちの中ではボロカが最も試行数が多い。ボールを守り、運ぶドリブルに関してはすでにセリエAの第一人者と言っていいレベルにある。

 

↓ ボロカのドリブルからチャンスにつながった場面

 

 

奪う局面

得点を奪うことには成功してるサッスオーロ。しかし、順位は15位と残留争い圏内にとどまってしまっている。ここには、守備のもろさが大きく影響している。

失点数32はセリエAで2番目に多いものであり、17試合を戦っていまだ無失点で終えた試合はゼロだ。なぜサッスオーロの失点は止まらないのだろう。

 

サッスオーロの奪う局面での振る舞いを見ていこう。彼らは試合と状況に応じて4-1-4-1、もしくは4-4-2と陣形を使い分ける。いずれの場合も共通するのは、相手の最終ラインにボールを持たれることは許容し、第1ラインを敵陣やや低めに設定すること、なおかつ最終ラインを高く押し上げて非常にコンパクトなブロックをミドルゾーンに形成することだ。

このブロックはゾーンの意識が強く、誰かが前に出れば必ず隣の選手が斜め後ろにカバーの動きを見せる。そうして相手にボールを持たせつつ網を張り、ボールが出て来そうなポイントポイントでのみ人を捕まえる。これも相手を引き込んで網に引っ掛け、そこから空いたスペースを急襲したいというディオニージの狙いを反映したものだといえる。

しかしながら、これは裏を返せば最終ラインの背後に広大なスペースを空け渡しているともいえる。

ハイラインを敷くということは、その背後を突かれるリスクが常にある。それにもかかわらずボールホルダーにプレッシャーをかけないというのは、自らそのスペースをさらしているようなものだ。まして、エルリッチ&ルアン、フェラーリは背走した状態で相手アタッカーをねじ伏せられるようなタイプではない。ゆえに、めちゃくちゃあっさり失点してしまう場面が後を絶たない。

 

↓ ボローニャ戦の失点も典型例だ。アタッカーたちは約束通りミドルゾーンに待ち構えた結果、ベウケマに高質なフィードを送る時間を与えてしまい、最終ラインは簡単にザークツィーにラインブレイクを許した。

 

 

守る局面

守る局面においても受動的な守備姿勢は同じだ。相手がボールを持って前進してきたら、サッスオーロは持ち前のコンパクトなブロックをそのままゴール前まで下げる。そうして相手の攻撃を受け止めることを目指すのだ。

奪う局面、守る局面を通して非常に受動的な姿勢をとっているサッスオーロ。これはデータにもよく反映されている。

  • タックル数:216(セリエA最下位
  • タックル勝利数:124(セリエA最下位
  • インターセプト数:119(セリエA17位

と、守備アクションの数がリーグで最少クラスなのだ。自分たちからは仕掛けず、相手が網にかかるのを待つ姿勢が表れているといえる。

 

ここにおいて問題が2点ある。

ひとつは最終ラインの統率が取れていないことだ。サッスオーロのブロックはゾーン基準であると紹介したが、最終ラインは特にゾーンディフェンス色が強い。

ゾーンディフェンスにおけるキモは、最終ラインがそろっていることだ。特にラインの上下動は緻密にやらなければ、簡単に相手にラインブレイクを許してしまう。

サッスオーロは、ここがてんで駄目だ。ラインを上げるのか下げるのかの判断がそろっておらず、ラインが簡単にガタガタになってしまう。ゆえに、簡単に裏抜けを許し、決定機を与えてしまっている。

 

↓ サレルニターナ戦の2連続失点シーン。いずれも簡単にラインブレイクを許している。

1失点目のシーン、フェラーリはイクウェメシの飛び出しに対しラインを上げてオフサイドトラップをかけている。しかし、左サイドバックのビーニャはラインを下げる判断をしてしまっており、オフサイドにかけられなかった。このように、ラインがそろわない場面が今季は多くみられる。そもそも、この位置でボールを持たれている場面にしてはラインが高すぎるのだが…。

 

もう1つの問題点は、サッスオーロのスカッドとしての跳ね返し性能が高くないことだ。

サッスオーロは守る局面において、中央のスペースを固めることを最優先する。サイドにあるボールに対してプレッシャーをかけるのも必要最低限で、CBがサイドまで出ていって対応することはほとんどない。相手をサイドに追い込んだうえで、自分たちのブロックにボールを放り込ませたいのだろう。そのため、

  • 被クロス数:374(セリエA2位

と、クロスボールを放られる数はリーグ屈指となっている。これはディオニージの狙い通りなのだろう。

にもかかわらず、

  • 空中戦勝率:41.3%(セリエA最下位

というデータが示す通り、サッスオーロはスカッドとして跳ね返し性能が高くない。中央に屈強なCBが待ち構え、確実に跳ね返せるのならいいだろうが、自分たちが得意ではない形を自ら作るような守備設計となってしまっているのだ。

 

この2点から、サッスオーロの守る局面の完成度は中途半端なものに終始している。これでは失点が止まらないのも仕方あるまい。

 

 

守→攻の局面

しかしながら、網の中に入ってきたボールをうまくさらうことができれば、あるいは相手の攻撃を自陣で跳ね返すことができれば、サッスオーロ得意のカウンターを発動することができる。

この局面はサッスオーロにとって最もチャンスを作り出すことができる局面となっており、強力な攻撃力の源泉となっている。中盤より前の選手はいずれもフィニッシャーにもラストパサーにもなれる能力の持ち主であり、後方からの押し上げも早い。ディオニージが目指す「縦に速い攻撃」が結実する瞬間だ。

この局面が上位陣をも脅かしていることは紛れもない事実であり、その完成度は高いと言っていいだろう。

 

↓ ユベントスからもショートカウンターから得点を奪っている

 

各局面の採点(10点満点)

 

あとがき

敵陣を攻略するためには、縦に速い攻撃が必要だ。そのためにボール保持においても非保持においても相手を自陣に引き込むことを前提に戦術組み立てる…。その哲学自体は間違っていないのだが、それを実現するための手段の部分が現状のままでいいのか?に疑問が残る。

そして何より、現在のサッスオーロのスカッドとのミスマッチが目立つことが気になる。相手の攻撃を確実に跳ね返せるエアバトラーがそろっているならまだしも、そうでないならボールホルダーへの圧力を強めるべきではないか。

繰り返すが、現在のサッスオーロはもっとほかのやり方を選べば1桁順位に進出したっておかしくないスカッドを有していると思う。あくまでもスカッドと哲学のミスマッチが問題なのだ。しかし、それを修正しようとしないということは、ディオニージは哲学とともに死なん!と考えているのだと思う。

それでは、ディオニージのサッスオーロはなぜ下位チームに弱く上位チームには番狂わせを起こすのだろうか。

下位チームはロングボールを放ることをいとわないためサッスオーロの「網」にかかってくれず、非保持時にはサッスオーロにボールを持たせることをいとわないため得意の縦に速い攻撃が繰り出しにくい。一方、上位チームであればあるほど丁寧に試合を組み立てようとする傾向が強く、なおかつプレスをかけに前に出てきてくれるから、縦に速い攻撃を繰り出しやすいのではないだろうか。

まあ、あくまでもピッチ上で見えているものから考えた妄想なのだけれど。みなさんはどう思うだろうか?

 

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