【ユーべ期待の新世代CB】ディーン・ハイセンのプレースタイル分析

ディーン・ハイセンはユベントス・ネクストジェネレーションが輩出した超有望株だ。

オランダの首都アムステルダムで生まれたハイセンは、5歳のときにスペインに移住。サッカーを始めたのもスペインだった。

ちなみに、ユース年代ではオランダ代表としてプレーしてきたが、A代表はスペインを選択する意向であることが先日ニュースになっていた。

マラガのユースでプレーしていたハイセンは、2021年、レアル・マドリードとの争奪戦に勝利したユベントスに加入。そして今シーズン、ユベントスのトップチームデビューを飾った。

そして2024年1月、出場機会を求めての武者修行を考慮していたハイセンは、フロジノーネからの関心を受けていたものの、急転直下でASローマにレンタルで加入。直後から重要な存在となって現在に至る。

 

↓ ハイセンのローマにおけるデビュー戦

 

上のタッチ集を見ていただければわかる通り、ハイセンの最大の武器は極めて高いビルドアップ能力だ。パスコースを見出す戦術眼に優れるだけでなく、球種が豊富。鋭いボールからふわっとしたロブパス、あえてスピードを落としたゆるいくさびまで自在に蹴り分ける。

利き足は右だが、左足もほぼ遜色なく使いこなすため、左CBとしての起用でも全く問題がないのも魅力だ。

また、プレス耐性も非常に高く、被プレッシャー下でもパス精度が落ちない。また、相手を剥がすドリブルも得意で、自らパスコースを作り出すこともお手の物だ。

そのテクニックはMF級、いやMF超級で、戦術的要素も含めた総合的なビルドアップ能力は、18歳にしてすでにセリエA全CBの中でも5本の指に入ると評価して差し支えない。

 

↓ フロジノーネ戦ではこんなスーパーゴールも決めている。

 

守備面に関しては、195cmの長身なだけあって空中戦の強さをすでに見せており、ローマでの初ゴールもヘディングで奪っている。

相手に背負われた状態では、距離を詰めつつもハードには寄せず、相手の出方を見て対応する冷静さを見せる。足が長いため、相手とボールに距離ができれば、すぐに絡めとることができるのだ。決して悪くない。

 

一方、背後に走られたときの競走では一抹の不安がある。インテル戦でも、オープンスペースでの競走で入れ替わられかけて足を引っかけ、イエローカードを頂戴している。7試合でイエロー3枚は少し多いだろう。

そしてもう一点、精神面での成熟も必要だろう。

冬の移籍市場でフロジノーネからの関心を退けていたハイセンは、25節の対戦時に大きなブーイングを受けた。その試合で先述のスーパーゴラッソを決めた際、「黙れ」のジェスチャーを見せて警告を受け、デ・ロッシ監督にハーフタイムで交代させられているのだ。

とはいえ、18歳にしてここまでの完成度を誇るCBはなかなかいない。セリエAでプレーする若手CBの中でも、最も大きなポテンシャルを秘めていると評価できる。

特にビルドアップ能力に関してはすでにトップクラス。今後、世界で数本の指に入るポジショナルCBになっていくのではないだろうか。

コメントを残す