
ナイジェリア人の父とオランダ人の母のもと生まれたエブエヒは、オランダのアマチュアクラブのユース部門を3つ渡り歩いた後、ADOデン・ハーグのユースに加入、そのままトップチームデビューを果たした。
4シーズンでエールディビジ78試合に出場したエブエヒは、2017年にナイジェリア代表デビュー、2018年にはロシアワールドカップ出場を果たした。
これに注目したベンフィカが4年契約で獲得したものの、結局トップチームでの出場ゼロのまま、20-21はトゥベンテに、昨季は21-22はヴェネツィアにレンタルに出された。 2022年に契約満了を迎えたエブエヒは、ヴェネツィアで師弟関係を築いたザネッティが新監督に就任したエンポリに加入、今季で2シーズン目を迎えている。
アフリカの血を持つエブエヒは優れた持久力を持っている。オフ・ザ・ボールによる攻撃参加もさることながら、ドリブルによる持ち上がりは彼の特長のひとつだ。 低い位置からスピードに乗ってボールを一気に敵陣に運ぶプレーを時折見せ、前進に大きく貢献する。
一方で、オランダ出身らしいきめ細かなポジショニングも彼の魅力だ。

上のヒートマップを見ると、特に自陣に関してはアウトサイドレーンだけでなくハーフスペースでも頻繁にボールを触っていることがわかる。
試合中のエブエヒに注目すれば、ボールホルダーの位置や相手との距離感によってポジショニングを微調整する様子を確認できるだろう。 サポートランもしかりだが、内と外を柔軟に往復できるのはGOODだ。
足元のテクニックも安定している。戦術眼には向上の余地があるように見えるものの、シンプルなパスでボールを循環させるハブとしては十分なレベルにある。



このように、低い位置でポジションを変えながら組み立てに絡み、機を見て縦方向のダイナミズムを発揮し崩しにも絡む、というのがエブエヒのプレースタイルだ。
一方で、アウトサイドからのクロスボールには改善の余地を残す。アシスト数が少ないのもここが原因だろう。
特に、浮き球のクロスボールに関しては精度を上げていきたいところだ。
また、長身のわりに空中戦が得意ではないのももったいないところだ。細身のエブエヒは空中でバランスを崩しやすい印象。ジャンプのタイミングで優位に立つなど、高さを活かせるよう工夫を凝らしたいところだ。
この3月の代表ウィークでナイジェリア代表に召集されたものの、負傷で離脱となってしまったエブエヒ。アフリカネイションズカップもケガによってふいにしていた彼にとっては悔しい離脱となった。
その悔しさを晴らすプレーに注目だ。
🇳🇬 Il nostro Tyronne Ebuehi è stato convocato dalla nazionale nigeriana per le amichevoli contro #Ghana 🇬🇭(venerdì 22 marzo al Grand Stadium of #Marrakech alle ore 15.00) e #Mali 🇲🇱 (martedì 26 marzo, sempre al Grand Stadium of Marrakech, alle ore 20.00) pic.twitter.com/B4EQOQkLEt
— Empoli Football Club Official (@EmpoliFC) March 11, 2024