【アタランタのカピターノ】ラファエウ・トロイのプレースタイル分析

ラファエウ・トロイ

ブラジル出身のトロイは、ゴイアス・エスポルテでプロデビューを果たした。

ここでゴイアス州リーグ優勝に貢献して注目を集めると、2012年には名門サンパウロに加入。2014年にASローマに半年だけレンタルされたのを除くと3年間を過ごした。

そして2015年夏、トロイはアタランタへ移籍する。以降アタランタ一筋でプレーし続けており、今季で9シーズン目を迎えた。現チームのキャプテンを務める通り、クラブの象徴的な選手となっている。

U-20まではブラジル代表としてプレーし、南米選手権優勝、U-20W杯準優勝を経験したトロイだが、A代表はイタリアを選択。2021年にデビューして以降継続して召集されている。

 

トロイはブラジル出身のCBらしく、攻撃が大好きなCBである。3バックの右を定位置としながら、さかんにポジションを外して攻撃参加する。

注目すべきはそのプレーエリアの広さだ。アウトサイドだけでなくインサイドにもさかんに侵入するトロイは、ハーフスペースで中途半端な立ち位置をとって相手守備ブロックを混乱に陥れる

FBref.comより、昨季のトロイのヒートマップ。右サイドのアウトサイドレーンとハーフスペースに広く分布しているほか、ペナルティエリア内にもヒートマップが分布している。

 

さらに、そこから前方へ移動しゴール前に侵入することも少なくない。相手にマークにつかれることなく侵入したトロイは、しばしばフィニッシュにも絡む

 

↓ なぜかストライカーのようにこぼれ球に詰めるトロイ。

 

神出鬼没でフリーダムに思えるトロイだが、その動きは合理的であることがほとんどだ。というのも、トロイはスペースに対して動いているのだ。

味方が空けたスペースや、敵が空けたスペースに対してランニングし、ポジションをとる。

はたから見ているとなぜそこにいるのかわからないかもしれないが、よく見てみるとその動きは理にかなっている。その結果として、普通はCBがいない場所にたどり着いているのだ。

このポジショニングのセンスを持っているCBはなかなかいないだろう。

ボールを持ちながら周囲を認知するトロイ。
ボールを預けた後、空いたハーフスペース高い位置へと進出していく。
結果として、最前線にトロイがいる格好に。

 

また、空中戦の強さもトロイの武器だ。185cmとCBとしては平均的な身長であるトロイだが、跳躍力に優れており競り合いを制することができる。空中でバランスを崩さないのもGOODだ。

これを活かし、セットプレーではたびたびターゲットとして重要な役割を果たしている。

 

非保持に関しては、他のCB陣と同じくタイトな対応が持ち味だ。相手との距離を近く保ち、ボールが入れば自由を奪うべく積極的にタックルを仕掛けていく

ただ、その積極性が裏目に出る場面が他のCBたちよりも多い印象だ。相手が前向きで仕掛けられる状態にあるにもかかわらず、足を出して簡単にかわされる場面が散見されるのは要改善だろう。

キエーザとの距離を詰め切る前に前を向かれてしまった場面。
状態が悪いにもかかわらず突っ込んだ結果完全にかわされ、危険なシーンとなった。

 

33歳とここからキャリア晩年に差し掛かっていくトロイ。このままアタランタでプレーを継続し引退するのか、それともプロビンチャのDFリーダーとなるのか、はたまた母国でキャリア最後の時を過ごすのか…。今後の身の振り方にも注目したいところだ。

 

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