クラブ・ブルージュでブレイクし、2022夏にミランに加入したシャルル・デ・ケテラーレ。ミランでは0ゴール0アシストと期待を裏切ったものの、アタランタで復活。セリエAを代表するアタッカーのひとりに名乗りを上げている。
王子様系なルックスのデ・ケテラーレだけど、実は本質はフィジカルな選手。今回、WG分類マトリックス上の「ゴリブラー」に分類したのも、彼のフィジカル性能の高さゆえだ。
192cmとサイズに恵まれるデ・ケテラーレは、相手を押さえ込んで2人の間を割って突破したり、DFを背負ってポストプレーを見せたりとフィジカルを活かしたプレーをレパートリーに持っている。
ガスペリーニ監督から最前線で起用される試合もあり、相手を背負えるスキルは名伯楽からも評価されているようだ。
〈FBref.comより、28節終了時点でのスタッツ〉
- プログレッシブ(縦方向の前進)パスレシーブ数:170(セリエA9位)
さらに、デ・ケテラーレはそこから強引に真を向き、相手を押し込むことができる。いわゆる「ワイドポスト」で、これはガスペリーニ監督がアタッカー陣に強く求めているスキルだ。
↓ 相手を抑え込み、デュエルを制して決めた得点。この強さこそデ・ケテラーレの魅力である
🍯 Scamacca ➡️ CDK 🥄#LecceAtalanta pic.twitter.com/5bLsX3nnEL
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こうした強引な突破こそデ・ケテラーレの魅力で、フェイントを駆使した技巧的な突破よりも光って見える。
前を向いた時には、緩急と細かいボディフェイクを駆使しながらシンプルに突破するのが彼のスタイルだ。
大きなフェイントは使わないデ・ケテラーレだけど、常に足元にボールを置きながら相手の飛び込みをけん制し、急加速や切り返しなどで勝負を決める。
相手の重心を読んだり、タイミングをずらしたりと言った洗練された感覚がなければできない芸当である。
〈FBref.comより、28節終了時点でのスタッツ〉
- キャリーによるペナルティエリア侵入数:33(セリエA8位)
La perla di CDK!!! 💫#AtalantaVerona | @Atalanta_BC pic.twitter.com/QwNRi6NfH1
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得点に関与するプレーでも貢献度が非常に高い。
ベルギー最終年では公式戦通算14ゴール7アシスト。アタランタ初年度の昨季は公式戦通算14ゴール11アシスト、今季もここまで(28節終了時点)公式戦通算11ゴール10アシスト。いずれも共通しているのは、ゴールとアシストのバランスが非常に取れていることだ。
先ほども触れたように、デ・ケテラーレは常に足元にボールを置きつつルックアップし、相手や周囲の環境を観察しながらプレーしている。その視野の広さとフリーな味方を躊躇なく使えるいい意味でのエゴのなさ、イメージを具現化する優れたスキルがあるからこそ、アシスト数が非常に多いのである。
もちろんフィニッシュ能力も高い。カットインしながらのフィニッシュの他、豪快なゴラッソから長身を生かしたヘディングまで多彩なフィニッシュパターンを持つ。
CDK is slowly morphing into an elite trequartista 🤩#AtalantaLazio pic.twitter.com/rdS0m6yTH3
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特にゴール前でターゲットになれるのは意外かもしれないが、これも立派な彼の武器。アタランタでの初ゴールもヘディングで奪っている。
Charles De Ketelaere scored against his former team 😈#AtalantaMilan pic.twitter.com/r9t21b2ywu
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ゴール前でターゲットになる以外にも、オフ・ザ・ボールの動き出しからラストパスを引き出すのも巧みだ。スペースを突くランニングからバックステップで角度と距離を作る動きまで洗練されている。使われる側としても優秀なのだ。
↓ ゴラッソの前、相手から離れるステップに注目。
CDK is slowly morphing into an elite trequartista 🤩#AtalantaLazio pic.twitter.com/rdS0m6yTH3
— Lega Serie A (@SerieA_EN) February 6, 2024
今回はWG分類マトリックス上の「ゴリブラー」に分類したデ・ケテラーレだが、極めて「マスターWG」に近い万能プレーヤー、とまとめることができるだろう。
ミラン時代にビッグクラブのプレッシャーからか本来のプレーができなかったことを考えても、彼の課題はメンタル面にあるといえる。
本来のパフォーマンスを発揮できれば間違いなくワールドクラスだけに、メンタル的に充実した状態をいかに作れるかが真のスターになれるかどうかの分水嶺となるだろう。