サムエル・チュクウェゼ【プレースタイル詳解】

「ナイジェリアのロッベン」の愛称で呼ばれるチュクウェゼ。本家と比べるとよりチャンスメーカー寄りのプレーヤーだ。

彼の最大の武器はドリブル。ビジャレアル最終年の22-23にはドリブル突破成功数がラ・リーガ3位、欧州5大リーグ5位にランクインするなど屈指のドリブラーとして鳴らした。

彼のドリブルには決まったパターンがある。スピードに乗った状態で突っかかり、一瞬スピードを落としてから急加速する、あるいは内に小さく切り返してから縦に大きく持ち出す。緩急を活かしたドリブルの使い手なのだ。

このドリブルの肝は、緩のタイミングで相手に飛び込ませること。そうして逆を突く形で一気に相手を置き去りにするのが彼のお決まりのパターンなのだ。

ところが、イタリアのDFたちは簡単に飛び込んでかわされることを嫌い、どちらかと言えばスペースに重きを置いて少し距離を置いて対応する傾向にある。チュクウェゼのお決まりパターンに乗ってこないDFが多いわけだ。

スペインでは飛び込んできたタイミングで相手が飛び込んでこない。感覚を狂わされたに違いない。

この違いゆえ、イタリアではスペイン時代ほどのドリブル突破成功を記録できていないのが現状だ。

 

それならばと、ブロックの外からのクロスボールでチャンスメイクする形を多く用いるようになっているチュクウェゼ。結果こそついてきていないけど、16節終了時点で90分あたりアシスト期待値0.25はチームトップ、セリエA6位の数字。

得意の縦への持ち出しができるよう懐にボールを置きながら、左足ですくい上げるようにボールを送り出す独特のフォームでチャンスメイクには成功している印象だ。

 

とはいえ、最も得意なのはドリブルで相手の守備網を切り崩すプレー。ここが輝くことなしにチュクウェゼの完全覚醒はありえないだろう。

オープンなスペースがあればカットインしてそのままフィニッシュという形も持っているだけに、もっとやれる選手なはず。今後の奮起に期待したいところだ。

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