来歴・エピソード
- マドリード州のレガネスで生まれたアレックス・ヒメネス。地元クラブのタラベラCF、UDタラベラを経て7歳の時にレアル・マドリードのカンテラに入団した。
- カンテラ入団当初はフォワードとしたプレーしていたヒメネス。その後右ウイングに転向し、最終的には左サイドバックとしてプレーするようになった。
- 2023夏にACミランにレンタル移籍したヒメネスは、2024年3月にミランに完全移籍。レアル・マドリードに対して買い戻し条項が付与されているとされている。
- テニスとスカッシュの要素を持ったラケットスポーツ、パデルにも情熱を注いでいるそうだ。
- レアル・マドリード時代には尊敬する選手としてトレント・アレクサンダー=アーノルドを挙げている。
- 一方、ミラン移籍後はテオ・エルナンデスにアイドルを変更したようだ。
- 元スペイン代表MFで現在は指導者として活躍するフレン・ゲレーロは、ユース年代のスペイン代表で実際にアレックス・ヒメネスを指導した人物。曰く、「アレックスはミランでプレーしたカフーに似ていると思う」。
プレースタイル
レアル・マドリードのカンテラからミランに引き抜かれた左ラテラル、アレックス・ヒメネス。まだ20歳の誕生日を迎えていないが、徐々に出番を増やし重要な戦力のひとりになりつつある。
本来は左SBを本職とするヒメネスだけど、右サイドでもプレー可能で、何ならSBだけでなくWGでもプレー可能。サイドならどこでもやれるスペシャリストといったところだ。
なぜ彼がサイドならどこでもこなせるのかというと、彼の最大の武器がドリブルだからだろう。
ヒメネスはボールを持てば積極的にドリブルを開始、長い距離を運んだりドリブル突破を仕掛けたりと、縦への推進力をチームにもたらす。サイドバックなのにドリブラー、なんだかサイドバックっぽくない。だからウイングもできるという判断だろう。

テオほどスピードはないものの、長い距離を運ぶ推進力はまさにテオをほうふつとさせるそれ。何よりドリブルで仕掛けるんだというメンタリティ。ふつう10代のサイドバックが、セリエAの歴戦の戦士たち相手にこんなにドリブルで仕掛けられない。アグレッシブで、闘争心あふれるパーソナリティこそ彼の武器と言えるかもしれない。
長年探し続けていたテオの後継者がついに見つかったかもしれない。それなら両サイドにテオを置いちゃおう!ということで、最近のヒメネスは右サイドバックとしての出場が増えている。
ただし、大先輩はただのドリブル野郎にあらず。別項で解説している通り、テオは「司令塔SB」としても優秀だし、「ストレートランナー」でもあって「フィニッシャーSB」でもある。ああ見えてかなり万能型なのだ。
それと比べるとヒメネスはまだドリブル特化のドリブル小僧。ゲームメイク、チャンスメイクはまだまだ発展途上で、オフ・ザ・ボールのランニングの質ももっと上げていきたいところだ。
また、対人守備にも磨きをかけたい。
初速で出遅れて相手に振り切られてしまう場面が散見され、守備力はお世辞にも高いとは言えない。まだ大きな伸びしろを残しているととらえたいところだ。
↓ ヒメネスが振り切られて上げられたクロスから失点したシーン。
Dan Ndoye sealed the comeback win for Bologna ✍️#BolognaMilan pic.twitter.com/1qpn2otrOm
— Lega Serie A (@SerieA_EN) February 28, 2025
アレックス・ヒメネスはSB分類マトリックス上の「ドリブラーSB」に分類できるだろう。
良くも悪くも昔のテオを見ているようで、なんだか懐かしい感じだ。
お手本となる先輩のように、プレーの幅を広げて完成度の高いSBになってもらいたいところだ。