来歴・エピソード
- 10代のころにはセミプロのイングランド地域リーグでプレーしていたチェ・アダムス。 リーグ1(英3部)のシェフィールド・ユナイテッド、チャンピオンシップ(英2部)のバーミンガム・シティを経てプレミアリーグにたどり着いたのは23歳の時だった。
- チャンピオンシップ最終年となった18-19には、リーグ最優秀選手賞と得点王に輝いた。
- 2019年に加入したサウサンプトンで5シーズンプレーし、公式戦通算49ゴール20アシストを記録した。
- 出生地はイングランドのレスターであり、イングランドU-20代表の一員としてプレーした経歴を持つ。A代表は母が血を引くスコットランドを選択し、現在では10番を背負ってプレーしている。
- なお、父親の出身地であるアンティグア・バーブーダから代表チームに招待された過去があるものの、これは辞退している。
- インタビューに答えて曰く、「僕は物静かな男で、ひとりでいるのが好きなんだ」。
- 名前の由来は、アルゼンチン出身の革命家、チェ・ゲバラ。彼の遺骨が発見されたのとほぼ同時に生まれたため、両親が彼に敬意を表して名付けたのだという。
プレースタイル
スコットランドでナンバー10を背負うチェ・アダムス。センターフォワードが定位置のアダムスだが、そのプレースタイルは9番から少し10番に寄った、9.5番くらいのプレーヤーである。
ガッチリとした体格を活かして相手を背負えるところは9番らしいポイント。決して大柄ではないもののパワーでは相手DFに引けを取らず、前線に基準点を設けることにおいては安定したパフォーマンスを期待でいる。
ポストプレータイプは「背負いポスト」と言ったところだろう。
〈FBref.comより、35節終了時点でのスタッツ〉
- 縦パスレシーブ総数:135(チーム内トップ)
さらに、ただ背負って時間を作るだけでなく、そこからの配球のクオリティの高さがアダムスの特別なところ。味方を活かすプレーにも長けていて、アシストも多いのがアダムスの特徴なのだ。
スピードやアジリティと言った能力に関しては特別なものは持っていない分、自ら強引に突破しようとすることは少ない。シンプルに味方を使っていこうとする意識が強いのだ。
それを実現するに十分なテクニックも持っていて、見かけにはパワー系ながら実際のプレーを見れば印象は変わるはずだ。
〈FBref.comより、35節終了時点でのスタッツ〉
- アシスト期待値:2.8(チーム内2位)
- キーパス総数:25(チーム内2位タイ)
↓ アダムスのアシストシーン
Ricci pareggia così #UdineseTorino ⚡️ pic.twitter.com/x2Oc5acYzG
— Lega Serie A (@SerieA) December 30, 2024
You could watch this Ilić finish on repeat 🔁#TorinoAtalanta pic.twitter.com/u3AdCwWmxl
— Lega Serie A (@SerieA_EN) August 26, 2024
テクニックに優れるアダムスは、フィニッシュワークにおいてもゴール前に飛び込むよりも足元にボールを引き出して決める形を得意としている。
transfermarktによれば、これまでのキャリアにおいて積み重ねてきた112のゴールのうち、ヘディングで決めたのはわずかに7つだけ。ほぼ足で決めている。
正確なフィニッシュワークを武器とするアダムスは、得意の右足にボールを置き、ゴールの四隅を射抜くようにして決める。その前段階として相手DFをずらすタッチ、体の向きでシュートコースを読ませないようにするなどストライカーとしての基本のスキルレベルが高い。
こうした点も10番っぽさを感じさせるポイントだ。
フィニッシュタイプは「ミドルフィニッシュ」に分類できるだろう。
Buried into the bottom corner by Che Adams 🎯#VeronaTorino pic.twitter.com/nCbZBv8BSh
— Lega Serie A (@SerieA_EN) September 21, 2024
主将ドゥバン・サパタが長期離脱した後、その留守を預かる形でチームトップの9ゴールを挙げるなど、トリノの新たなエースストライカーとして君臨しているアダムス。
そのドゥバン・サパタと2トップを組んでいる姿も見てみたい。10番寄りのアダムスと純粋な9番に近いサパタは補完性抜群だろう。
来季にさらなる爆発を見せてもらいたいプレーヤーだ。